mikan's technical note

仕事&趣味で実験した小技の備忘録です(Linux,windows,DOS等)

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【ぼくのPC大改造計画】8年前のCore i3マシンを延命し今風の快速?マシンに大改造(後編)

今回の改造対象は、9年前に組んだCore i3-530を搭載するマシン。
当時は快適に使えていたマシンも、今ではパワー不足で、ゲームはPS4で「済ませている」状態。

主な用途は「PSO2などのPCゲーム」テーマは「i3 → i7への換装」

前編で決定した今回の目標は「カッコよくできるだけ高速化」と、「PSO2、などの軽めのPCゲームが快適に遊べる」「静音化と冷却力アップ」の3つ。

ちなみに、PSO2は2018年4月4日にはNintendo Switchでの正式サービスも始まった、PC/PS4/vita間でも繋がる無料オンラインRPG

ゲームの詳細はSEGA公式サイトで。

さて、今回の改造予算は3万円… だったが、パーツの相場からアップグレードが難しいという判断で、4万円の予算に変更。

パーツ アップグレード前 購入予定パーツ 想定価格
(税込)
CPU intel
core i3-530(2C2T)
intel
core i7-870(4C8T)(中古)
7,480
マザー GIGABYTE
GA-H55M-S2H rev.1.1(Intel H55)
流用 -
メモリ Corsair
DDR3 2GB×2
流用 -
グラフィック intel
CPU内蔵グラフィック
Palit
KALMX GeForce GTX 1050 Ti
20,380
ストレージ Transcend
TS32GSSD25S-M(SSD 32GB)
intel
SSD 730 Series 240GB
所有
電源 WinDy
Varius V(550W)
400W以上 4,000
PCケース WinDy
ALTIUM SUPER X10 E-ATX
Thermaltake
CORE V21 Micro-ATXキューブ
6,480
ケースファン WinDy
120mm×4
流用 -
CPUクーラ intel
純正
サイズ
白虎 92mmファン 300~2300rpm
2,365
OS Ubuntu 16.04 LTS 64bit Microsoft
Windows7 Pro 64bit
所有
    合計 40,705

 パーツ調達ミッションの行方はいかに…

パソコンショップを5店まわり、ビデオカードは中古(17,820)を発見。

また、DDR3 1333 8GBメモリの中古(2,960)もゲット。

目当てのCPUとCPUクーラーは想定価格で購入できた。

ケースはamazonでポチり、電源は400W未使用品をヤフオクで落札。

今回の使用パーツをチェック

なんとかパーツを無事に揃える事ができた。

今回使用するパーツ達をチェックしていこう。

★CPU:intel Core i7-870 (中古)

LGA1156で使用できる最上位モデルを選択。

9年前の第1世代CPUの中古品なのに、値段の相場は高め。

何気にぼくのようなマニア層への需要があるのだろうか。

ビデオカードPalit KALMX GeForce GTX 1050 Ti (中古)

ゲームPCの静音化のカギを握るのは何と言ってもビデオカード

「冷却力と静音性を両立する」という今回の改造目標を達成するためには、ファンレス駆動による高い静音性が魅力の「KALMX」が打って付けと言える。

ファンレスでどれほどのパフォーマンスを発揮するのか興味津々。

★メモリ:Corsair DDR3 1333 16GB(8GBx2)(中古)

 購入予定は無かったが、2,960円という掘り出し物を発見し迷わず購入。

今回一番の良い買い物だった。

★電源:AcBel ATX 80PLUS Bronze(400W) (ヤフオク

箱なしだが、未使用品で1,000円(別途送料950円)

400Wという出力が少なく思えるかもしれないが、「Core i7-870」と「GeForce GTX 1050 Ti」の組み合わせならば十分な出力だ。

★PCケース:Thermaltake CORE V21 MicroATX キューブ

マザーを平置きで設置でき、アクリル板でPCケースの中を見せるタイプ。

全てのパーツを組み込んでも十分な余裕があり、背面以外の5面は簡単に取り外し可能でメンテナンス性はピカイチ。

クリアパネル以外はメッシュで、全面、底面含め、メッシュ部分には埃防止のカバー付き。

★CPUクーラー

今回選んだのは、低価格サイドフローCPUクーラーの定番モデルである、サイズの「白虎」。

92mmファン搭載で高さ130mmと、MicroATXマザーに最適。

ファンの回転数は300~2,300rpm、ノイズレベルは7.35~28.26dBとかなり静か。

USB3.0増設ボード

当初のプランにはなかったが、想定よりも出費を抑えることができたこともあり、オウルテックの外部USB3.0×2+内部19ピンコネクタ×1(PCI-E)を購入。

流用するマザーにはUSB2.0しかないので、ケース前面のUSB3.0ポートを使用可能とするために。

★ファンPMW信号4分岐ケーブル

ケースファン接続のために。ケーブル延長用途も兼ねる。

★いざ作業開始!

パーツも揃ったので、サクっと組み立てる。

流用するのがマザーだけなので、もはや新調とも言えるレベルの大改造だ。

 

リアは120mmファンを排気(外向き)に装着。

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フロントは120mmファンを2個、吸気(内向き)に装着。

(ケース標準装備の200mmファンは若干音が大きめなので取り外した)

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電源スイッチ/USBポートパネルは左右に移設可能。

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ケーブルはできるだけタイラップでまとめた。

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白虎取付時のクリアランスは全く問題しで、ほぼ無音といっても良いレベル。

余っていた静音仕様でないケースファンのほうが煩い。

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Palit KALMX GeForce GTX 1050 Tiとオウルテック USB3.0増設ボード。

ファンレスでどでかいヒートシンクがメカニカルな感じでこれはこれでカッコ良い。

写真では増設ボードへのSATA電源ケーブルを繋ぎ忘れており、OSインストール後に気付いて接続済み(^^;

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クリアパネルは1枚。

左右上が同じサイズなので自由に組み換え可能だが、他の2枚はメッシュなっているので、クリアパネルは横のほうがいいだろう。

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ケースファンは余り物を寄せ集めたため、サイズは同じものの3個ともメーカーはバラバラで1つだけLED仕様。

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最終的なマシン構成はこうなった

パーツ アップグレード前 アップグレード後 価格
(税込)
CPU intel
core i3-530(2C2T,2.93GHz)
intel
core i7-870(4C8T 2.93-3.60GHz)(中古)
7,480
マザー GIGABYTE
GA-H55M-S2H rev.1.1(Intel H55)
流用
メモリ Corsair
DDR3 2GB×2
Corsair
DDR3 1333 16GB(8GBx2)(中古)
2,960
グラフィック intel
CPU内蔵グラフィック
Palit
KALMX GeForce GTX 1050 Ti(中古)
14,800
ストレージ Transcend
TS32GSSD25S-M(SSD 32GB)
intel
SSD 730 Series 240GB
-
電源 WinDy
Varius V(550W)
AcBel
ATX 80PLUS Bronze(400W)(箱なし未使用)
1,950
PCケース WinDy
ALTIUM SUPER X10 E-ATX
Thermaltake
CORE V21 Micro-ATXキューブ
6,480
ケースファン WinDy
120mm×4
120mm×3 所有
CPUクーラ intel
純正
サイズ
白虎 92mmファン 300~2300rpm
2,365
増設ボード - オウルテック
外部USB3.0×2+内部19ピンコネクタ×1 PCI-E
1,689
その他 - オウルテック
ファンPWM信号4分岐ケーブル
398
OS Ubuntu 16.04 LTS 64bit Microsoft
Windows7 Pro 64bit
所有
    合計 38,122

 ケースファンの音が多少耳障りなので、いずれはケースファンも静音タイプかつLED付きに換装したい。

 大改造の成果をチェック

大幅なアップグレードでマシンはどう変わったのかをベンチマークで軽くチェックしてみよう。

といってもアップグレード前のチェック結果を取ってないので比較ができないという…ど素人ですみませんm(_ _)m

どれ程のスコア結果が出たのか、ひとつの目安として見てもらいたい。

 Windows エクスペリエンス

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 ドラゴンクエストXベンチマーク

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 PSO2ベンチマーク(10,000以上あれば快適に遊べる)

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 ファイナルファンタジーXVベンチマーク(高品質)実用的ではない

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ファイナルファンタジーXVベンチマーク(通常品質)我慢できなくはない

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ファイナルファンタジーXVベンチマーク(軽量品質)とくに違和感なし

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今回のアップグレードを総括

今回はLGA1156マザーを流用しつつも、ほとんどのパーツを入れ替えるプランを実行した訳だが、延命措置は果たして本当に「有り」だったのか?

ゲームを快適にするという目標は、最新ビデオカードである程度実現できたと言ってもいいだろう。

CPUに関しては、i7とは言え第1世代のCPUの中古にしては割高感は否めない。

起動速度に関しては、SSD効果でかなり速いのだが、マザー側がSATA 3Gb/sなので、高速なSSDの性能を持て余してしまっている。

もう少し予算を足して最新マザーと最新CPU、DDR4メモリを選択するのが正解なのだろうが、そうなるともう改造とは言えないのも事実…。

ただ一つ言えることは、長年使用している愛着のあるパーツを生かしつつの大幅なアップグレードは「非常に自己満足度が高い」ということ。

少なくともぼくは大満足している。

そしていろんな意味で勉強になりました。

限られた予算の中でどうアップグレードするか考えるのも楽しいですよ。